「レイが…ち…ち、父親って…どう、いう…意味!?嗚呼、そうだわ。保護者的な意味で…言ってくれてるのよね。それなら納得…ッもう、お、驚かさないでよ」
「なに、焦ってんだ?アイツがお前の父親だからこうも拗れてんだよ。俺達がパンドラ内で意識共有していた時に、自分の両親がどんな奴らだったか気になって調べたんだよ。まぁ、当然俺はストークス初代当主の冷凍された種子を元に授精して造られたみたいだけどな。その時にお前のも暇つぶしで調べてやったんだ、優しいだろう」
「…そ、それで…どうだったのよっ!」
「偉そうに言いやがって…チッ、面倒な説明は省くぞ。お前と本来血縁関係にあるべき人間と照合しなかった。そして調べて行く間に…お前と、レイ・シャーナスが血縁関係だと言う事が分かったんだ。だからそこで話が拗れるんだが――って聞いてるのか?…げ、おい、何で泣くんだよ!!」
――レイが…私の父親だなんて…そんなの、嘘。
キャロルさんに縋って泣いた時、もう涙は枯れ果てたと思ったのに。
ぽろぽろと、血にまみれた頬を伝い落ちていく…温かい水分は一体何?
私の深い部分で、レイへの思いを象っていた何かが罅割れて…粉々に砕ける。
破片が私の心臓に突き刺さり、血を流して内臓を溺死させようとした。
その内、体の穴と言う穴から噴き出て、私自身も殺してしまう。
「…嘘よ…嘘。ウソツキ。私は信じない」
「てめっ…人が折角馬鹿でも分かる様に説明してやったってのに…ッ!ウソツキ呼ばわりかよ!!少しは人さまに感謝する事を学べよクソ女っ!」
「だからッ!!レイは私の父親なんかじゃないッ!!だから貴方は嘘つきだって言ってるの!!」
「お前…ッまさか…――」
膝を抱えてうずくまろうとした時、メインルームの扉がゆっくりと開かれた。
軍の人間が到着したのだと思い、涙を拭いて立ち上がろうとすると体がふらつく。
泣きながら扉の方を向いて両手を上げ無抵抗を表すが、その先に居たのは…陽気な顔でヘラヘラ笑う男。
無様に両手を挙げている私を見て、ハグを求めているのだと勘違いしたらしく…彼も両手を広げて抱きついてくる。
