――まだ…2時間ぐらいしか経って無い…濃かったな…今日。
テロリストが近場に居ない事をいい事に、足早に視聴覚室を立ち去る。
軍が殲滅を開始するより早く、自らの教室の個室に戻れた事に心から安堵した。
心地よい高揚感と、まるで正義の味方にでもなったような達成感で一杯だった。
背もたれが気に入っているソファーに腰掛け、大きく息をつく。
学園内のⅤ000人もの命をこの手で救い、シオンさえも無事だった事を誇らしく思う。
――あ、投票画面が消えてる…本格的に終わったんだ…。
興奮した頭を冷やすように、今のうちから一つ一つ思い出す。
――まずは軍の回線を傍受して、戦況を確認したっけ…でも下らない内容ばっかりだったな。
メインルームで管理されている監視カメラの映像を引っ張り出して、様々な事をカノンと考察した。
前の映像でスプリンクラーが部屋中に噴射してる事に気づいて、生徒達が眠らされた原因が分かったっけ。
カノンがハーグリーヴスの人間だって聞いて驚いたけど、実際はただの関係者だっただけ。
そして、ゲームが始まった時アリスに助けを求められて…渋々動いたんだっけ。
傍受していた軍の回線から接続が許可され、シャーナス将軍とちょっと話したけど…悪い人ではなかったみたいだったし。
プログラムの書き換えもスムーズで、スプリンクラーによる大量殺人も止められた。
