見えない二人の距離




はぁ…理性ぶっ飛びそ……


澪の体温が背中から伝わってくる。



「ねぇ、純平……」


「………」



そんな声して喋りかけんな…


今にも消えそうな声が、オレの耳の横から聞こえてくる。



「ねぇ…あたし、純平がそんなに怒るようなこと考えてたわけじゃないよ?」


オレが返事をしなくても、澪は1人で話始めた。


「あの景品…あたし知ってたけど、彼氏のためにほしいって言ったわけじゃないから…」



ウソつくなよ。


そう思っても、澪の話を遮りたくなくて黙り続けた。