見えない二人の距離



澪がオレの手を握って歩きだした。


ちょっ…待て!

今日は心臓がやべぇぞ。



「澪!どこ行くんだよ」


おまえを見てるだけでもやべぇのに
手なんか繋いできやがって


オレを殺す気か?



「純平純平!コレやって」


「は?」


コレって……射的?


澪が足を止めた先は、射的の屋台。


子供みたいにはしゃぎながらオレにねだる澪。



やってっておまえ…


「あたし、これ欲しい」


澪が指を指したのは“当たり”と書いてある札。


これは…なんだ?

こんなの落とせんのかよ。


周りの商品と比べるとでかすぎて、落ちる気がしねぇ…