放課後の誰もいなくなった 図書室の静けさに紛れて 小さな声をしゃくりあげる女を前に オレ、横山純平はただ黙ってその光景を見ていた。 窓の外から活気の溢れる声を聞いているとここだけがまるで別世界だ。 「……ひっく…ぅぅ…」 もうずっと、俺はこの泣き声を聞いてる。 かれこれ30分は。 だけど、その30分 俺は一度だって言葉を発してない。 と言うか、発せられない。 今、口を開けば オレやべぇから…