三年前。
オレが中二のときだった。瑠菜は自慢の双子の妹だった。

母親の胎内にいるときから今まで、
離れることはない。

そしてこれからも…

この関係は永遠だと信じて疑わなかった。

瑠菜は本当に美しかった。
体はオレとちがって小さくて、
でも丸くて大きな瞳と柔らかな唇。

周りの男子は
美しすぎる瑠菜には興味はないようで、
浮いた話は一切なかった。

そしてオレも、
周りの女子を瑠菜と比べてしまい、

恋愛に興味が持てなかった。

ある日、
瑠菜はオレに言った。

「わたる…今日クラスメイトにわたると瑠菜がおかしって言われたの。キンシンなんだかだって…」
「…ちがうよ。言わせとけよ。」
「うん。瑠菜がわたるのこと“好き”って思うのはおかしいの?」

かわいい瑠菜。
オレの理性を狂わせる。

なんども想像した。

瑠菜を抱くことを…