『どうしよう。行くべき?』


あたしはあの夜以来仲良くなった弥に
メールした。



授業中なのに
すぐに返事がきた。


『行けよ。おまえと母さんの仲を邪魔した女を見てこい。』



弥はこんな返事をしてきた。


なんだか
あたしにはピンとこない。

物心ついたころからサユミさんはパパの側にいた。
だから
邪魔なのはあたしとママじゃないかとおもう。



だって…
愛は早い者勝ちじゃないから。


あたし、


あたしだって先生が好きだけど、
先生ともし、
もし…


そうなったら
サユミさんと同じこと。


あたしは
弥に返信はしなかった。


授業が終わると
あたしは国語準備室に向かった。