あれから、2日後
あたしは父に呼び出された。
近くのホテルのレストラン。

父はあたしにこう言って呼び出しをかけた。


「パパと新しいママと生まれてくる兄弟と4人で家族になろう。」
と…



あたし、
兄弟とはうまくやっていけると思うけれど、

新しいママとは無理。



その女性は
白湯美。
サユミという。



あたしが初めて彼女の存在を知ったのはいつだったろう。



彼女は父の研究室で学ぶ院生だった。
それから、ずっと父の愛人をしながら研究をしてきた。



光永白湯美


サユミという名前がなんだかキレイでうらやましかった。



気付いたときにはもう父の心は彼女の物だった。