面倒すぎる客をそれなりにもてなしてやった後、休憩室に逃げ込んだ。

・・・イライラする。

手にはさっきのネックレス。

どうしろっつぅんだよ、こんなの。

俺はよくも知らないような奴にプレゼントされたものを付けれるような神経持ち合わせてないんだよ。

はぁ、と溜息を落としたと同時に、勢いよくドアが開いた。



「おっ、零夜~♪」



気持ち悪いくらいの笑みで俺の隣に座った俺の悪友。

・・・コイツ曰く、親友。

香河 祐樹(コウカワ ユウキ)。

人懐っこい笑顔で客を虜にしている。

〝ユウ〟として。