「どの客も、俺が少し笑うだけで、もてなすだけで大金置いて帰るのに」

「アンタ最低ね」

「そう?騙されるほうが悪いと思わない?にしても、美咲さん手強いね~」

「〔cherry〕NO.1ナメないでくれる」



少し目を見開いたレイ。



「・・・サキ?」

「ご名答。残念ね、私が来て」

「琴原、美咲か・・・?」

「・・・どうして知ってるの」



心底驚いたように、私の名を口にしたレイ。

心なしか、瞳が揺れていた。