あれから2日たった。

月曜日。
お父さんと私は
何も話そうとしなかった
お互いを見ようともしなかった
私は見るのが怖かっただけ
嫌われるのが怖かっただけ

「俺愛と朝からしゃべってない」
後ろから聞こえた。

掃除の時間。
あん
カイ
お父さん

同じ班の4人は
気まずい雰囲気の中
掃除をしていた

「お父さんっ」
あんがお父さんを
呼び出す。
カイもあとに続く。

私はなんとなく
保健室の窓から
麗と話してた。
麗はいつもの
優しい笑顔で
大丈夫だよって
そういってくれたけど
あきらめたような
そんな気持ちしか
私の中には
なかったんだ。

「愛~っ」
あんが呼んでる
行かなくちゃ
「愛?」
カイも呼んでる
行かなくちゃ

「愛オメデトっ♪」
あんが笑顔だ
「おめでとう」
カイも笑顔だ
「ありがとう」
私も笑顔だ。

幸せで
幸せで
泣きそうだった

マサと付き合っていた
あのころみたいに
また笑える
また楽しめる

毎日が戻ってきた。