それからずっとボーっとしていて、寝ても覚めても正人のこと考えてた。
次の日は朝からドキドキしてた。
12月3日。寒い日だった。
朝のHRが終わったとき、向こうからおはようって言いに来た。
「おはよう。」って返したけど・・・
顔が真っ赤なのが自分でも分かる。
「昨日はいろいろありがとう。」
正人が笑顔で話しかけてくれるおかげで、そのあと私も普通に話せた。
昼休みは正人と私のクラスでしゃべってた。
誰も居なかったし。
昼休みもあと5分。
「もう行かないと。」
私はそう言って、正人の頬にすばやくキスをした。
その次の授業はバスケットボールをクラスの女子で。
集中できるはずも無く、顔にボール当たりまくり。
顔に怪我をしなかったのは奇跡。
帰りも正人を待ってた。
ちょっと修と話しすぎた・・・
修はうちのクラスの長身の男子バレー部員。
誰にでも優しいから私は大好きだ。
あ、友達として。
私は正人がやきもちを妬いている顔を見ていつも微笑む。
自分が妬いているときと同じ顔をしているのが、なんだか可笑しくて。