初めてデートしたのは、11月だった。
映画を見に行こうって、2人で話してて、じゃぁ本当に行こうっていうことになった。
私は楽しみで、楽しみで、服を買ってしまった。
でも町に着くと、彼と男友達が居た。
気にしないで普通に接したけど・・・・
同じ部活の友達に見られた。
何で3人で居たの?って・・・・
それはこっちが聞きたいです。
でも彼も私もそっちの方がよかったかも知れない。
よけいな気を遣わなくていいから。
2回目にデートしたのは、付き合って1ヶ月記念日。
彼から何もプレゼントは無かったけど、彼と一緒にいろんなことを話せたのがもうそれだけで嬉しくて、薔薇の花束をもらうより、ダイヤのリングもらうより、意味があることだった。
何より私が嬉しかったから。
「携帯小説みたいだよね、俺たち。」
私はイキナリ言われてびっくりした。
「え?」
「だってさ、携帯小説って、どっちかが病気とかだし。」
私のこと病気って知ってた?
きっと誰かのたれこみだ。
「うん・・・そうだね。」
「あ、ごめんね。」
「違うの。ちょっといきなり言われてびっくりしただけ。」
「そう。本当に大丈夫?」
「大丈夫だよ。気にしないで。」
私は笑顔で返した。