そのころの私は
何をしたいかも
ドコに行きたいのかも
とにかく
目標ってものがなかった
なのに
誰かに助けて欲しくて
救って欲しくて
待ってた。
いつも待ってるだけ。


紅と凛が喧嘩した。
私の大好きな友達。
2人とも大好き。
喧嘩してほしくなかった。
凛に
「愛のせいだよ…」
って言われた。
何がなんだか分からなくて
紅に聞いたら
「愛のせいじゃないよっ!」
って大きな声で否定された。
私はそれでも
凛が私のせいだって
そう思ってるだけで
居た堪れない気持ちになった。
どうすればいいのか
分からなかった。
うろうろしてたら凛に
「真ん中にいるのやめなよ。」
って言われた。
「何で?」って聞いたら
「喧嘩終わんないから。」
って言われた。
「どっちかに私がつけば終わるの?」
って言ったら
「それでも終わらないね。」
って言われた。
「どっちにすればいい?」
って最後に聞いたら
曖昧に笑って
「分からない。」
って言ってた。
そのあとずっと
紅と居た。
凛と居た時間より
紅と居た時間の方が
私の人生の中で
長かったから。