学校が始まって少したったけど、マサは忙しくて一緒に帰れないことが多かった。
一緒にしゃべっていたときも、なんとなく、マサは別の事考えてるような気がした。
学校が始まって、最初の一週間が過ぎようとしていた。
忘れもしない。1月10日金曜日。
いつものようにメールをチェックする。
受信箱5件
一つ一つひらいて返信する。
最後にマサからのメールを見た。
送って来たのは1時間前ぐらいか。
何だろ?
TO愛
Fromマサ
もう死にそう。

突然でゴメン。
親が大学まで付き合わないで勉強しなさいって言ってきた。
何とか言い切ろうとしたけどだめだった。ごめん。
とりあえず別れて、好きでいてくれるなら、大学まで待っててもらえるかな?
でも今までどおり接してくれればいいから。ごめん。いい?

時間が止まった。
涙が頬を伝った。
悲しみだけではなかった。
怒りがこみ上げてきた。

何で親の言うとおりにするの?
私より親が大事なの?
今までどおりなんて無理だよ・・・・
泣き疲れるまで泣いた。
家にいるとつらかった。
昨日おそろいで持とうと思ってマサに渡したおまもりが隣でころがってた。
私はそのおまもりを握って、なんどもなんども嗚咽をもらしながら泣いた。
マサの笑顔を思い出すと、眠れない私の枕は次の朝濡れていた。