そんなことを思いながらまた相談してしまう。
「シカト作戦は?」
湊が聞いてくる。
「だめだった・・・」
私は正直に話す。
「そうかぁ。でもいいよ。しゃべっちゃったんだし。」
湊は前向きだぁ。
「だよね!」
私も前向きにいかないとだなぁ。
実はこの日は「恐怖の水曜日」!
「恐怖の水曜日」とは、彼氏と私のクラスの移動教室があって1時間も会えない日のことを言うんです。
でも昼休み会えるか・・・・。
そんな昼休み、私はこなごなになる。
彼は「委員会のプリント作ってくるねェ~」とコンピューター室に移動。
私は帰りを待ってました。
「すぐ来る」って言ったのに・・・来ない。
なんで?
男友達に聞いてみた。
「あぁマサ?マサならさっきコンピューター室で楽しそうにしゃべってたの見たよ~。」
「女子と?」
「女子も居たかも~。」
なんだって?
彼氏に聞いたら、
「ごめんね。委員会のプリント作ってたら遅くなっちゃって。」
それしか言わない。
さらに問い詰めたら「女子と一緒だと・・・怒ると思って・・・。」
嘘ついたほうが怒るよ。
そう言いたかったのに・・・。
言えなかった。

あのときお互いが
お互いのことを
もっとちゃんと聞けてたら
後悔なんてしなかったのかな?
別れなんてこなかったのかな?
あなたはあの時
何を思ってましたか?

クリスマスも近づいたころ、
「24日は練習試合」と申し渡された。
剣道部のマサにクリスマスも何も無い。
冬休みは・・・29日まで会えないみたい。