――まあ、なんてことでしょう。







可愛らしいメイドさんがドアの前に立っているではないか。




短い丈のふりふりスカートから出ている細い足に抜群のスタイル。







もしかして千尋くんの女!?


ややや、ヤバいぞ!
ま、負けた…。





それになんか怒ってる様子だし、千尋くん浮気でもしたのか?







もしかして修羅場!?









――――――――――――――――――――――――――――………






『千尋!最近お店に来ないと思ったら…、浮気してたのね!?』



『違うんだっ、ただ猫耳もいいんだがうさ耳も捨てがたくて…、でも』



『言い訳はいいわ!サイテー!!!』





猫耳メイドさんのクリティカルヒットをうけた千尋はあっけなく飛んでいくと思えば、とっさに腕を掴みメイドさんを止める。





『離してっ』



『イヤだね』



『言い訳なんて聞きたくないっ』



『いいから聞けよ…、確かに俺はうさ耳にぐらついた。でもっ、俺はやっぱり猫耳がいいんだと気づいたんだ!』





千尋は頬を少し赤らめて、真剣の目を向ける。それにつられてメイドも真っ赤に顔を染める。





『千尋…』



『猫耳が1番なんだ…だから』












―――ホテルへ行こう












「破廉恥ー!!ホテルへ誘う作戦だったのか!」




「な、なんの話だリコちゃん?」