うわあ…。
想像しただけでも恐ろしい!!!
「ああー!!ダメだっ!これでは周りの人が可哀想だ!想像しちゃうよ、…え!?睨んでるよ!僧侶なのに、一休さんこと‘隼休’さんが睨んでるよ!!メンチ切っちゃってるよ!!」
「り、リコちゃん?」
「大変だ慎一郎さん!!呪われる!さあ今すぐ逃げよう!!」
勢いよく車から降りようとすると、キキーっと慎一郎さんが慌ててブレーキを踏んだ。
その反動で、ぼふっとシートに戻る。
いててっ。
「リコちゃん!お願いだから大人しくしててくれ。」
慎一郎さんは困ったように眉を曲げてふーと息を吐いた。
「ごごご、ごめんなさい…。」
ちょいと妄想が暴走しすぎた。
慎一郎さんは「もうすぐ着くから。」と今度は優しく言葉を付け加えた。
もう、あれだ。
慎一郎さんはかなりの上物だ!!
「私、一生慎一郎さんに着いていきます!」
「お、おう、ありがとう?」
ビシッと敬礼すれば慎一郎さんは苦笑しながらも優しく返答してくれた。
ホント、なんで慎一郎さんが不良なんだろう…。
これは最大の謎だ。
そんな思いも抱えながらも気がつけばゆっくりと南校の校門を通っていた。


