慌てて口をチャックすると、小百合は呆れた顔をしながら席へ戻っていった。






お、おー小百合の眼力ハンパないっす…。




心の中で敬礼する。よし、小百合をこれから眼力隊長に任命しよう。なんか怖っ!





敬礼しながらも胸のポケットの中で震えている携帯に気づく。開けてみると…




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from 慎一郎さん
sub リコちゃんへ
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公園で待ってるよ


end
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慎一郎さんからのお迎えメールだ。えらいシンプルだなあ、まあ絵文字使ってたらちょっとウケるかも。




っていうか、もうそんな時間かあ。早いなあ…、おかげで授業ほとんど聞いてなかったよ。また須崎さんに教えて貰わなきゃな。







「…白鳥さま、もうお帰りになるのですか?」



「ええ、少し用事があるの。では皆さんごきげんよう。」





私が帰ろうとするのに気づくと可愛らしい顔をコテンと傾けて私を見ていた。彼女は大手美容企業のご令嬢。実に可愛らしい。




彼女に笑顔を送って、私は学校を後にした。






うーん、彼女の会社から化粧品を買い取りしよっかなあ。







のんびり考えてる私はかなりの大物だ。まあ、ボーイズのことはなんとかするしかない。