羽琉くんはさっき飲みほした紅茶をもう一度カップに淹れてくれた。




「はい、リコ。どーぞ」



「ありがとう羽琉くん。」



金髪と言い合って、ちょうど喉が乾いていたところだった。





なんて優しいのかしら!
ほんと、羽琉くんっていい子。






…それに比べてこの金髪サイテー!!




明らかにブスっとした顔で紅茶を飲んでいると、またしても日和くんがクスクスと笑っていた。





「なあ、名前なんだったっけ?」



日和くんが私を見ながら聞く。





「…リコです。」




「リコか、…リコは何年生?」



「高二ですけど…。」




事情聴取か?




「んじゃあ、俺らより1つ年下か。なあ?」




そう言うと日和くんは、慎一郎さんと千尋くんを見た。





「ああ。」



「なんだ年下だったのか〜お嬢ちゃん。」







え、




慎一郎さんが年上ってことは分かるけど…。まさか千尋くんも年上だとは思ってなかった。




凄く意外…。




でも確かに色気はかなり放ってるから大人っぽいけど。背もまあまあ高いし。





あ……身長は関係ないか。



とりあえず、ちょっと驚いた。






「高二ってことは、隼人と同じだな。な?」




「…あぁ」



日和くんは金髪…いや隼人(くん付けなんてしてやんない)の方を見て少しだけ笑った。






まぢか。




まあ、そんな感じはしてたけど。








―――その後なんやかんや結局、日和くんに根掘り葉掘り聞かれて答えれる事だけ答えた。





意外に日和くんは話しやすい人だったから良かった。