目線を向けると、金髪で右側の前髪をたらし左側は編み込みされていて綺麗にワックスでセットされていたボーイがこっちを見ていた。



顔も中々のイケメン





うわー、
髪型お洒落だなあ。


なんか感心してしまった。





「こら隼人!リコちゃんにそんな言い方するなよ」




すかさず慎一郎さんのフォローが入る。




「ちっ、あめーんだよ慎一郎は。コイツが千尋を投げ飛ばしたせいでコッチはとんだ迷惑だってーのに」






「…え?」







迷惑??


まあ確かにアッパーくらわして投げ飛ばしたけれども……。



でも、なにが迷惑―――





「あー……、あのなリコちゃん。」



慎一郎さんが少し言いにくそうに言う。





「はっ、はい…」





「リコちゃんが千尋を投げ飛ばしたことで、ちょっとコッチにとってマズイことがあってな………。あっ!リコちゃんが悪いわけじゃないんだ!もちろん千尋にも問題があるしな!」




「おいおい、慎ちゃんよ〜、なんで俺も悪いんだよ。心外じゃねーのよ」




「千尋は黙ってろ!…ってか慎ちゃんってなんだよ!」




慎一郎さんの言葉を聞いて、不服そうな顔をする千尋くん。





あらあら、口をヘの字に曲げちゃって、千尋くん子供みたい。



まあ色気は健在だけどね。






――――それにしても、一体何がマズイことが起きたんだろう。




思いつかないしなあ……。





ん゛〜、



考えても、尚更分からん。