その色気…いや、千尋くんは面倒くさそうになにやら話し出した。
「とりあえず、お嬢ちゃんはしばらく此所に通ってもらう、って訳よ〜。」
「……」
………はい?
Why?
「ななな、何で?」
訳分かんない!
何言っちゃってんの?!
ビックリしすぎて、つい頼れそうな慎一郎さんに目を向けてしまった。
案の定、慎一郎さんはまた眉毛をハの字にした。
「悪いけど、そうしてもらうしかないんだよね…。」
え……
マヂっすか。
「で、でも何でいなきゃいけないんですか?私はただ生徒手帳を返してもらいたいと……」
思っただけなんですけど…。
なんでー!!!
「えっ、でも…」
「うっせーぞ女、」
隣から、なにやら声が…。
その声は右隣に座って足を組んでいたボーイからだった。