「そんなに焦らなくていいよ」

「私、焦ってなんかっ・・・」

「手、震えてる」

悠は私の手を取って、くすっと笑った

「俺達は俺達のペースで、きっと自然とできる日が来る」

「・・・」

「それに、陸のお膳立てでやるなんて俺のプライドが許さないし」

思えば、私も愛璃におだてられた・・・

「だから今日は、一緒に寝よう?」

「・・・うん」

悠は笑って私の手を取り、指を絡めた

・・・やっぱり、悠の手は安心する

その日は悠に言う通り、一緒のベットに入って寝た

悠が腕枕してくれて、優しく抱きしめてくれた

ドキドキして眠れないと思ったけど、とてもぐっすり寝ることができた

大好きな人と寝るのはとても安心して幸せな気持ちになれることを初めて知った