優しい涙

ふと気がつくと、さっきまでいた警備員の他に、数人の男が周りを取り囲んでいた。


「最新式のアンドロイドだな。抵抗する気はあるか?」


スタンガンをわざと僕に見えるように振りかざし、ひときわ大きな男が威圧するように低い声で言った。


僕は固まったままのA7を座らせ、握りしめているこぶしから小石を取り除いてやった。


「A7はここにいて」

それからA7の耳元にささやき、数歩前に出て膝を着いた。


抵抗する気なんて、少しもない。


僕はずっと…こうなることを、どこかで望んでいたのかもしれない。