優しい涙

「答えられないのか!!」

再び発した警備員の怒鳴り声に僕はビクリと体が固くなった。

「答えられなければ、いかなる理由であろうと緊急廃棄するぞ」

警備員は腰の辺りを探りながら、僕らとの間合いを少し縮めた。


警備員の腰にはスタンガンがあるはずだ。

僕の体はカタカタと小刻みに震え出し、さっきまで引きはがそうとしていたA7に無意識にしがみついた。



「アノヒト、ワルイヒト」

ふと、A7が耳元でつぶやいた。

そのあと、不意に僕の体が軽くなる。