優しい涙

光の先には暗闇が広がっていたが、すぐに目が慣れ、人影がぼんやりと確認できた。


見るからに大きな影は、すぐに体格のいい警備員だとわかった。


どうしよう…

このままでは捕まってしまう…!


「A7、お願いだから離して!

今なら僕だけ逃げられるから。ここで僕といるのが見つかったら、キミまで廃棄処分になっちゃう…」

僕はA7の腕から抜け出そうとありったけの力でもがいた。


「イッショニ、イク」


A7も負けじと腕に力をこめてくる。

僕らが地面に倒れ込んだまま、押し問答をしているうちに、警備員が近づいてきた。


ザクザクと荒い足音がすぐ耳元で聞こえた。

「そこで何をしている!」