優しい涙

土蔵の中はひんやりと冷たかった。


辺りを見回すと、前後左右もわからないほど真っ暗だ。



でも暗闇は嫌いじゃない。


時の流れを感じない空間にいると、なんだか心地好くなる。


まどろみに身をまかせ、意識をぼんやりさせてみる。


僕はこれから、どうなるんだろ…


やっぱり危険物として廃棄処分されるのかな…


破棄されたら僕の残骸は残るかな。


もし一部分でも残ったら、そこに藤波様やA7の記憶はあるかな。


あったらいいな……