優しい涙

ガシャン


耳を切り裂くような鋭利な破壊音が辺りに響いた。


パリパリとガラスが砕けた音が全身を包む。



僕の体は空中へ投げ出された。


体が軽くなる。


ああ、落ちるんだなと思った瞬間、ここは5階だったかな、6階だったかな…と、どうでもいいことを考えた。



そのあと


『ここは強化ガラスになっているからね。人間が素手で割るのはまず無理だろう』


前に藤波様が言っていた言葉が脳裏に浮かんだ。



僕は人間に出来ないことをするために造られた。


それは人類の希望につながるんだと、父さんや母さんが教えてくれた。


それを、こんな形でしか表せないなんて…


本当に僕は役立たずで最悪、サイテーな



アンドロイドだ…