硝子ノ迷宮




私は憧れると同時に彼女を妬んでいた



彼女の美しさが欲しい



生まれながら持つその純粋な美が



家に帰るとポストにチラシが入っていた



『整形外科望月』



整形…



手に震えを覚えた



そうよ、この手があったじゃない



なんで今まで気づかなかったのだろう



金はいくらかかるのだろう



高くてもいい



借金を背負ってもいい



美しくなりたい…



私は住所を調べ急いで病院へ向かった