硝子ノ迷宮




「長谷川さん、今回の論文素晴らしいですよ」



考古学の三島純菜(ミシマジュンナ)教授



29歳という若さで教授になった優秀な人材



とてもとても綺麗な女の人で男子にも女子にも人気があった



一つに縛った長い髪に赤い眼鏡



私は彼女に憧れていた



「ありがとうございます」



笑顔の彼女は本当に美しい



まるで……



「先生は白雪姫みたいですね」



「やだ!そんな年じゃないわよ!」



はは!と三島は笑う



「毒林檎には気を付けて…」



「はいはい」