「颯!」
あたしは思わず叫んだ。
「颯、今日話したいことがあるんだけど時間ある?」
ダメ元で聞いた颯への質問に返ってきた返事は、
「俺も久しぶりにはなしたかった」
そう言ってくれた。
放課後あたしは颯を待っていた。
そのときあたしは見てしまったんだ。
「颯!ばいばい☆」
颯と女の子がキスしてるところを。
耐え切れなくてまた走り出していた。
涙が止まらなくてずっとずっと泣いていた。
やっぱり思いなんて伝えようと思ったのが間違いだったんだ。
いつしかあたしはそんなふうに思うようになってしまった。
あきらめよう。
そう、決断できたのは
そのことがあってから3ヶ月たったときだった。
あきらめようとしても、
颯の笑顔とか出てきちゃってなかなか忘れられなくて、でもいつまでもこんなんじゃだめだからあたしは決断したんだ。
あきらめることを。
今思えば自分が傷つく
のが怖かったから安全なほうを選んだだけだったのかもしれない。
もう忘れよう。
颯との過去。颯の存在を

