毎日が楽しくて楽しくて
時を忘れてしまいそうだった。
毎日颯と瑠奈と三人で
登下校をして、みんなで
学校をさぼったりしていた。
「なあ、美羽。明日俺ん家こねえか?」
「いくいく!」
そのときは何も考えていなかった。
次の日あたしは颯の家に
向かった。
とにかく早く行きたかったから危ないと知らず
あの道を通った。
あのとき早く行こうなんて考えていなかったらあたしたちの運命は変わっていたのかな。
キキー!
バタン
「おとなしくしろ。声だしたら殺すぞ」
突然あたしは誰かに脅され車に乗せられたのだ。
すぐに目隠しをされ、
怖くて怖くてたまらなかった。
そう。あたしはレイプされたのだ。
汚いものになったんだ。
どこかもわからない場所で降ろされ、とにかくあたしは泣き叫んだ。
~♪~♪~♪~♪~
着信:颯
颯からだ。
とりあえず出よう。
「も・・・しもし」
「美羽か?お前何やってんだ。家にかけても帰ってこないっていうし。いまどこだ?すぐそっちいくから待ってろ」
颯、ごめんね。
あたしもう颯の隣にいられないよ。
彼女失格だよ。
「美羽!」
泣きわめくあたしを
颯はそっと抱きしめてくれた。
たぶんそのとき颯は
すべてを悟ってくれたんだとおもう。
そして、あたしが泣き止むころ颯は言った。
「別れよう」

