叶わない恋



颯が記憶喪失と診断されてから1週間がたった。
あたしも軽い寝不足ということですぐに退院できた。
あたしはすぐに颯のところへ向かった。

「颯!!」

「・・・だ・・れ?」

え・・・?
あ、そうだった。颯には記憶がないんだ。
だけどショックが大きいな・・・

「あ、ごめんね?あたし美羽!颯の好きな人!」

「俺の・・・すきなひと?」

「そうだよ!あたしも颯のことが好きなの」

「そうなんだ。ってことは俺の彼女?」

「ううん。彼女じゃないの。訳あってね」

「そっか。よろしくね。なんか全然覚えてなくてよお。ごめんな」

「全然だいじょうぶ!だから颯、あたしと一緒にがんばろ?」

「おう。さんきゅ」


あたしと颯はまたスタートからやりなおしたんだ。
あの新学期みたいに。

それから毎日、あたしは高校を休んで颯の隣にいた。
ちゃんと話したら先生も瑠奈もわかってくれて、瑠奈はなにかあったらなんでもいいなさいよっといってくれた。