でもあたしはうれしかった。
颯と2人きりで一夜を明かすなんて思っていなかったから
すごく緊張したけど颯はあたしのことを優しく
抱きしめてくれて。

「うわ-すげ-」
突然話し出した颯にびっくりして颯のほうを見ていたら
「見ろよ美羽!!星がすげーきれい」

言われたとおりに空を見てみると
「うわーー」
見たことないくらいの星がたくさん輝いていて
あたしたちはすぐに笑顔になった。

それからあたしと颯は一晩中寝ずに
話をしていて、気づけば朝になっていた。
そしてあたしたちは教室に向かった。

誰もいない教室であたしは颯に言った。
「両思いなのに付き合えないって変だね」

ほんとは悲しくて悲しくてしょうがないのに
こんなにも近くにいるのに届かなくて
だけど颯にはたくさん迷惑かけたから
笑顔で言ったんだ。

そしたら颯は
「ほんと、俺らおかしすぎだろ。」
颯も笑いながら言った。

あたしはこのまま時が止まればいいのに、
そう思った。

あたし、叶わない恋だけどあきらめずにいよう。
そうおもった。