次の日。

「颯!!ちょっと話たいんだけどいいかな・・・?」

「なに?」

「ちょっときて!」

そう言ってあたしは颯の手をひいて屋上へ向かった。
屋上についたらあたしはちゃんと颯に、
思っていることを話そうと思っていた。
「颯・・・あたし・・・」
あたしが言い終わらないうちに颯は言った。
「好きだ」
一言。颯に言われた言葉。
あたしはなにがなんだかわからずその場に立ち尽くしていた。
しばらくあたしたちの間にきまづい雰囲気が漂いなにも
話せないでいた。
でもその沈黙を断ち切るように颯はもう一度言ったんだ。

「お前が好き」

最初はなにもかも信じられなかった。
知らない間に涙があふれてきて・・・
あたしも思っていることを話し始めた。

「颯、あたしも颯のことがすき。別れた時からずっとずっと
好きだった。前にもちゃんと伝えようと思ってたんだけど
颯が違う女の子とキスしてるところ見ちゃって、
その場にいられなくて逃げちゃったんだ。
今日も好きって言おうとしてここに連れてきたの。
だけど颯に先越されちゃった。
だからちゃんというね。颯、だいすきだよ」

言い始めたら涙が止まらなくて
泣きながら話してた。

そしたら颯が
「俺もお前のこと傷つけたくなくてずっとずっと
嫌いになろうとしてた。だけどそう思うほどどんどん
お前のこと好きになっていく自分がいて。
自分の気持ちコントロールできなくて・・・
でも俺がおまえのそばにいるとお前を傷つけたり
泣かせたりしちゃうんだ。だけどやっぱり俺・・・」

そう言い終わらないうちに颯は泣き出した。
あたしは颯が泣いてるところ初めて見たから
どうしたらいいかわからなくてあたしも泣いていた。
どのくらい泣いたんだろう。
もう暗くて2人で泣いてて。
そしたら・・・
屋上のドアが閉められちゃった!!

「・・・・・颯」

「・・・美羽」

「これって閉じ込められたんだよね・・・?」

「だよな・・・?」

「「ありえな-い!!!」」

2人で叫んだ。