「天鬼、祖御霊奉る」
一瞬にしてその場の空気が浄化するように澄んでいく。
「我、天宮の娘なり」
自らの内に眠る
天姫の本来の力がゆっくりと
紐解かれる。
「碧瞳、血は証とし…
此処へ示さん、審議せん。
我…天姫なり……」
刀にいつか見た紋様が
浮かび、紅く光り出す。
そして……………
「…ようやく現れたな…天姫。相手いたそう…」
白く輝く着物と羽衣を身に纏い、刀を握りしめる。
「…鬼…その命…あたしが終わらせる…」
―ガキンッ
鋭い金属音と共に互いの刃が混じり合う。
戦いの火蓋が切られた。
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