「…目覚めよ…天の刃、断末の呼び声と共にこの地へと舞い戻れ!!」
―キイィィィィン!!!!
刀は金切り声のような音を放ち碧く光り出す。
刀を覆っていた絹の布が解け粒子となって消えた。
パッと見開いた私の瞳は黒から碧へと変わり輝く。
これが天姫の証。
「天姫の刀よ…この地を守る為に私と戦って」
野は焼かれ、家は朽ち、灰を巻き上げるだけの風に死臭の漂うこの地を…
「それでもここには沢山の人がいた。沢山の生活があった…」
こんな場所でも、私の大切な場所には変わりない。
私の次に戦姫となる天姫が、美しいこの地を愛せるように…
「その為なら私は……」
刀を強く握りしめた。
そして駆け出す。
荒れ狂う鬼、災いを葬る為に…


