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あの夜から一ヶ月。
再建は進み、ある程度の生活は出来るようになった。
平地だったこの場所は嘘みたいに人々の活気に溢れている。
時初とはあれから気まずくなってしまった。
私のせいだとわかってはいるのだけれど…
「満姫様〜!!」
「雪白、走ると危ないわよ」
雪白が私に駆け寄る。
少し痩せたわね…
それでも雪白は笑みを浮かべる。
「満姫様、あちらに桜の木があったんです!!春になればきっと美しい花を沢山咲かせるのでしょうね!!」
きゃっきゃとはしゃぐ雪白の笑顔につられる。
まだ12、3の女の子だもの。これくらい、いえ、もっと騒いでもいいくらいなんだわ。
「満姫様ら必ず桜を一緒に見ましょう!!約束です!!」
雪白………
桜が咲くのは来年だ。
私はもう………
「そうね…一緒に……」
今はそう言うしかなかった。私は生きて帰れないかもしれない。
今でも鬼は京を乗っ取ってる。いずれ私はあそこへ行かなければいけない。
あの戦火の中に……


