「平雅……」 「姫、あなたが彼等に頭を下げる必要はありません。姫は誰よりも都の人間を救おうとしている、それなのに彼等は求めるだけで何もしていない」 平雅がこんなに怒りを表にするのは珍しい。 私の為に……… 「さぁ、姫、部屋へ戻ってお休み下さい。話し合いは私が」 私を気遣かってか、平雅は私の背を押す。 「平雅…ありがとう…」 顔を上げられなかった。 今は平雅の優しさに泣きそうだった。 言葉に甘えて私は部屋を後にした。