「満姫!!」
空を見上げていると、遠くから炎正が走り寄ってきた。
「炎正!!」
「満姫、もう都は駄目だ。火の勢いが止まらない。別の場所へ避難を」
そう…もう都は駄目なのね…。
薄々わかってはいたけれど、私は……
先代が守ってきたこの地さえ守れなかった。
「満姫…大丈夫だ、今はこんなでも、必ずなるようになる」
私より年下だというのに、炎正に励まされるなんて…
「そうね、今は少しでも沢山の人を助けよう。炎正、皆と合流するわ」
「わかった。ちゃんと守ってやる」
炎正はふわりと笑う。
「あなたも私が守るわ」
笑みを返すと、炎正はため息をついた。
「女になんて守られたくねぇ!!」
「はいはい」
不思議だ………
あれだけ無力感でいっぱいだったのに……
「ありがとう炎正」
「は?何が?」
「炎正が今傍にいてくれた事が、何より心強いわ」
今は戦おう、頑張ろうって思えるもの………


