「炎正、元気だして?時初なんて将来剣と婚礼する男よ?まともな答えが返ってはずないわ」
それに皆がワッと笑う。
「お前最近冷たいぞ」
「あら、気のせいよ」
ツンッと顔を逸らすと、時初はムッとする。
「可愛くない」
「あなたが可愛いと思うのは愛刀の風斬だけでしょ」
まだまだ続く私と時初の言い合いに周りが呆れる。
「満姫、箸が落ちるぞ」
炎正の忠告も無視して、まだまだ言い合いが続く。
「なら勝負よ!!」
「こら、女に剣は向けられるか!!」
こんな時ばかり女扱いして…
「時初の馬鹿!!!おたんこなすだわ!!時初なんて馬に踏まれて引きずられればいいのよーっ!!」
そのまま夕食の席を飛び出す。
これがいつもの繰り返し。
時初が私を妹扱いする事にいつもいつも苛立ちを覚える。
「馬鹿…」
気付けば庭に出ていた。
これもいつもの事。
月が綺麗に私を照らしていた。


