――――――――――
―――――――
――――


あぁ…謡が聞こえる…
私を導く謡が…


この暗闇が広がる空間、無音の世界に謡なんて聞こえるはずないのに…



―美琴…


私を呼ぶのは誰…?



―美琴…


あぁ…誰か………
お願いだから………


ここから連れ出して…
暗闇だけの音もない世界から…


―大丈夫だから…
俺がいるから………


何で…だろう………
あたし…一人だったはずなのに…


何かに包まれたみたいに暖かい…


―ポタンッ


涙が流れる…
これは何のナミダ…?


―俺が守るから…だから…


この声……
知ってる…あんたは…


―還ってきてよ!!!美琴!!


千年ーっ!!!!!