碧眼の天姫―刀の後継者



『千年………』

「どうして俺の事…」


そう問えば声の主は笑った気がした。


『私は…あの子を守れなかった。心の中にすら入れなかったのです…』


『でもあなたは…』と声の主は続ける。



『あなたは…すぐに美琴の心に触れられた。あの子を孤独から救ったのはあなたのその優しい心があったから………』


目の前に光が現れる。あの日みた光そのものだった。


光…………。優しい光だ…。見ているだけで包まれていくような……



『私は静…天姫の先代。あなたに私の力の継承を…』


天姫…先代………?


「美琴の…お母さん!?」


力の継承って一体………


『私の天姫の力、鎮守の力と…この地を守りし神の恩恵をあなたに……』


―ピカァッ


光が瞬き、その光に包まれる。


―チリンッ…


真っ白な視界の中、鈴の音だけが響く。


『ヤット繋ガッタカ…』


威厳のある低い声が聞こえた。


「一体どうなってんの…?」


『大丈夫です…』


ふと背後に気配を感じた。振り返ると、見覚えがある女性が立っている。


『お久しぶりですね、千年』


あの夜、美琴の居場所を教えてくれた女の人だ…