「どうして…どうして俺の手は美琴に届かないんだよっ!!!」
いつも触れられる距離にいた。やっと笑いかけてもらえるようになった。
「守りたいって…俺が守りたいって思えた人なのにっ…くそ!!!」
―ダンッ
地面を殴り、悔しさに唇を噛む。
俺が…美琴にしてあげられる事なんて何にも…
『あります……』
「…え………?」
声…?
透き通ったような鈴の音だ…
『あなたに出来る事…あなたにしか出来ない事…』
気のせいじゃない……
「なら教えてよ…
俺に出来る事って何?俺にしか出来ない事って?今だって俺は何も出来ないじゃんか!!!」
何も…何も出来ない!!!
美琴に触れる事すら出来ない!!
『あなたは美琴の心を守る力があります』
美琴の…心を守る…?
『たとえ刀を握れなくとも、特別な力がなくとも、どんなものよりも強い力…』
どんなものより…強い力…
俺にそんな力があるなら…
お願いだから………
「美琴を守ってよ…」
どうしたら守れるんだよ…


