「もし…美琴ちゃんとあたしが…人間として出会えてたなら……」
人間…として……?
「…もっと…一緒に…楽しい時間を…思い出を…作れ…たのかな…?」
「水鬼………」
そうだね…そうかもしれないね……
でも…あたしは違う事も考えるよ。
「あたしが天姫で、水鬼が鬼でなかったなら…あたし達は出会えてないよ…」
きっと…巡り会う事は無かったんだと思う。
「そっ…か……。なら…こうやって出会えた事…あたし…後悔…しないね……」
―サラサラサラ…
水鬼の体が灰になりサラサラと風にさらわれていく。
「…あたしも…後悔なんてっ…」
するわけない…
「…美琴ちゃん…来世では…また……」
水鬼はあたしに手を伸ばす。
「…友達に…なりたい…」
あたしも水鬼に手を伸ばした。
そんなあたしに水鬼は笑みを浮かべた。
その手は触れる前に灰となり消えていった。


