「そうだよ…あたしは鬼。あなたの彼女が殺した鬼の妹…」
―ボワッ
三上さんの周りに水泡が浮かび上がる。
「ねぇ…萩原君なら分かるでしょ…?誰よりも大切な人が…殺されたらどんな気持ちか!!!!!」
怒り狂ったように叫ぶ三上さんの感情に反応して水泡がさらに増える。
「……三上…さん……」
何故か痛い程三上さんの気持ちが分かる。
あぁそうか…………
俺も失った事があるからだ…
「だから…殺すの…?」
三上さんは間違っている。どんなに憎くても、悲しみに気が狂いそうでも……
「憎しみは憎しみしか生まない。俺を殺しても、今度は三上さんが誰かに憎まれる」
どこかで断ち切らなければならない。


