『私はその血に宿る狂気そのもの。血肉を斬り裂く感触に喜びを感じ、その鮮血の甘美な事…ふふっ…あなたにも分かるわ…。いずれあなたは……――――』
そして鏡の中のあたしは姿を消した。
「…っ…………」
ヘナヘナとその場に座り込む。
「ありえない…そんなの…」
あの紅い瞳で彼女は呪いの言葉を残した。
薄々気付いていた恐れ…
それを確信にした一言。
いずれあなたは……
「…狂鬼になる……」
血に溺れ、肉を貪る狂った鬼になる……
そんなの………
「そんなの…嫌よっ……」
恐くて恐くて涙を流した。どうして自分だけがと皮肉を口にしようとして思い止まる。
「まだ…立ち止まる分けにはいかない……」
そう自分に言い聞かせて涙を拭う。
神様どうか………
もしあなたが存在するというのなら……
「あたしに……強い心を下さい……」
どんな現実も、未来も…
全てを受け止められるだけの強い心を……


