『私とあなたはまだ一つじゃない。あなたの中には天宮 美琴と天鬼…そして私がいる』
「あんたは…一体……」
あたしと天鬼以外の存在があたしの中にいるというの?
『あなたが生み出される工程の中で、白服の彼等はある工夫を施した』
白服…あの時見た研究者達の事?
「…その…工夫って……?」
―ドクンッ…
嫌な予感がする。
知ってはならないような…そんな不安があたしを支配する。
『天姫の血と天鬼の血を完全な混血にする為にはより濃い鬼の血が必要不可欠だったの』
より濃い鬼の…血……?
『そう…長き時の中で天姫の血は薄まり、力さえも弱体化した今の天姫では到底この戦を勝ち残る事は出来ない。だから白服は純血をあなたに摂取した』
純血…摂取………?
『純血の鬼一族の中で子孫を残し続けた鬼の血があなたには流れているのよ』
一族の中で…子孫を……
いやな記憶が蘇る。
あたしを見る兄様の卑しい目。
天宮家のいかれたしきたり。
それは鬼の一族の間でも行われていた罪の形。
その血が…あたしに……?
あたしはどれだけ罪に溺れればいいのだろう…


