この力はいずれ……
あなたを殺す…
「あたしが…千年を殺してしまうかもしれない…としても?」
「…今…何て……?」
耳を疑うように聞き返す千年にあたしはもう一度告げる。
「あたしがあなたを殺すかもしれないとしても、あなたはあたしと共に生きたいと言ってくれる?」
この刃で…あなたの身を切り裂くかもしれない。
それでもあなたは……
「構わないよ」
構わ…ない…って………
「俺は美琴ちゃんに殺されるなら構わない」
千年はそう言った。
相変わらず、理解の出来ない人だった。
「あたしは鬼だよ…?」
「だから?」
「実の兄を殺したんだよ?」
「うん」
「あなたを…殺してしまうかも…しれないんだよっ…?」
涙がボロボロと流れては
砂浜に落ち、吸い込んでくれる。
悲しみが詰まった涙を砂浜が受け止めてくれる。
まるで…千年みたい…


