碧眼の天姫―刀の後継者



「俺は…美琴ちゃんと同じ時を、空間を一緒に生きていきたい…。それがどんなに絶望的な道だろうと俺の幸せは美琴ちゃんそのものなんだ…」


千年はくるっとあたしの体を回した。


千年と向かい合う形になる。


「俺を想うなら…俺から離れて行かないで。立ち向かう覚悟は出来てる。だから…俺と一緒に生きて欲しい」


「…一緒に……生きる…?」



千年は頷く。
あたしの瞳を千年の瞳が捕らえて離さない。


まるで金縛りにあったみたい…


ねぇ…千年……
あたしの全てを知っても
一緒になんて言える?


あたしは兄様をこの手にかけて、母様さえ守れなくて…


―鬼になった。
母様を殺されて怒り狂い、何度も何度も刀を振るった。


刀が鬼の肉を切り裂く感触、鬼の悶え苦しむ悲鳴、血の臭い……


全てが心地好いとさえ思った。


あたしは狂ってる。
自分の中の狂気が目覚めようとしてるのが分かる。